『書票』2010.1月号

「書票」は「ほんのしるべ」と読むのですね。ジュンク堂書店でいただきました。
発行もジュンク堂書店でした。
特集は「個人全集を読む」でうまいところを衝いています。
「著書を語る」欄はリチャード・フイライシャーです(が)。

さて『ケッヘル』は順調に読み進められる魅力ある小説なのですが、邪魔が何度も入って中断、再開、中断、再開してすぐに中断で、結局長い中断中に突入しています。異邦での奇妙な出会い、猫との奇妙な邂逅、過去との遭遇を練れた文章で飽かすことなく見事に描ききっているのでその世界観から離れがたいのに、今は結構遠ざかってしまいました。

ケッヘル〈上〉

ケッヘル〈上〉

単行本の表紙です。