凸凹デイズ
最後の一文が見事に決まった。読後感のよい青春小説というふんいきで終わった。
一人称は凪海と大滝限定だった。そのおかげかあまり混乱せずに読み終わることができた。
話の核にいる奔放な醐宮純子に周囲の者が振り回され右往左往する展開の中で今回は凪海と大滝の視点を採用してのドタバタ風なつかし青春コメディになった。
醐宮という名前が不思議だが、ほかが黒川、大滝、凪海、磐井田というふうに川、滝、海、井と水関係になっているのも何か意味ありげで不思議だった。
第1位、2位、4位とすべて一人称のためか話が軽いといえば軽いし、痛快といえば痛快な本ばかりだった。
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