2011年1月の読書

1月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:6886ページ

活字と自活活字と自活
題名が秀逸。活字で自活でも自活と活字でもなく。魚雷法師の徒然草斉藤和義の歌をBGMに読んだ。
読了日:01月29日 著者:荻原 魚雷
大人にはわからない日本文学史 (ことばのために)大人にはわからない日本文学史 (ことばのために)
長い引用が画期的で面白い。「大人にはわからない」は「端にも棒にもかからない」という意味かな。
読了日:01月23日 著者:高橋 源一郎
作家の家 (コロナ・ブックス)作家の家 (コロナ・ブックス)
岡部さんと長沢さんの家がいい。
読了日:01月22日 著者:
蘇るスナイパー (下) (扶桑社ミステリー)蘇るスナイパー (下) (扶桑社ミステリー)
敵方も味方もユニークな人間ばかりで面白い。一歩間違うと喜劇という危険性もあるが、そこもまた面白い。昔の映画、西部劇か。
読了日:01月18日 著者:スティーヴン・ハンター
蘇るスナイパー (上) (扶桑社ミステリー)蘇るスナイパー (上) (扶桑社ミステリー)
たくましい主人公に安心して寄り添っていたら思わぬ結末が。前作のムードを引きずっていたこちらを不意打ち。
読了日:01月18日 著者:スティーヴン・ハンター
赤い指 (講談社文庫)赤い指 (講談社文庫)
一種の恐怖小説。刑事の存在がオブラート風薬味。終わり方がきれいで少し感動的。
読了日:01月17日 著者:東野 圭吾
本は絶対、1人で読むな!本は絶対、1人で読むな!
一人で読んでも読みやすくわかりやすい。最後の第5章「速読なんていらない!感動の読書会」が真っ向勝負という書き方で読みごたえがあった。
読了日:01月16日 著者:中島 孝志
大戦前夜〈下〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)大戦前夜〈下〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
『海の男・ホーンブロワー』ならぬ『宇宙の男・マイク』はバトルものの集大成。この後どういうふうに独自の味付けをするのか。
読了日:01月16日 著者:ジョン リンゴー
筋違い半介 (講談社文庫)筋違い半介 (講談社文庫)
時代小説の本命の存在に今ごろ気がつくなんて。只事でない手だれの証明となる短編集。時代小説の枠を越えて傑作を生み出す希有な作家になりそうだ。驚いた。
読了日:01月14日 著者:犬飼 六岐
マリアビートルマリアビートル
B級イギリスアクション映画風で最後まで楽しい。この倍の長さだったらジェフリー・ディヴァー級の傑作になったはず。
読了日:01月13日 著者:伊坂 幸太郎
こう考えれば、うまくいく。こう考えれば、うまくいく。
値段は手頃。文藝春秋ならこの倍の厚さで千八百円でも手頃。助走で終わった印象。もっと読んでいたかったのに。
読了日:01月12日 著者:日垣 隆
無双十文字槍―鬼坊主末法帖無双十文字槍―鬼坊主末法帖
『貸腕帳』の前身のような連作集。主人公の人物造型は直結している。両者が出会ったらややこしい意地の張り合いになりそうだ。
読了日:01月11日 著者:犬飼 六岐
桜下の決闘 吉岡清三郎貸腕帳桜下の決闘 吉岡清三郎貸腕帳
シリーズ風に整ってきたところで思いがけない終わり方は残念。らしい終わり方だがそこまでしてやらないとその子ども宗家は納得できなかっただろう。だから続編はあり。
読了日:01月09日 著者:犬飼 六岐
吉岡清三郎貸腕帳吉岡清三郎貸腕帳
とても生きがよい、とれたての鮭のようにぴちぴちした痛快時代小説。設定、題名、人物、筆力抜群です。ゆっくりと読んでいられない面白さあり。
読了日:01月09日 著者:犬飼 六岐
蛻
江戸時代のいわば仮想空間で生活する人たちはやはり実がついていかなくてそのうち大変なことに。設定、表現力、愛情たっぷりの傑作時代小説。力作なのに殺陣は潔く無し。
読了日:01月07日 著者:犬飼 六岐
ことばの哲学 関口存男のことことばの哲学 関口存男のこと
語学の天才と呼ばれたという関口存男氏の評伝。奥さんのくだりが感動的。全体としては著者の工夫が光る。
読了日:01月06日 著者:池内 紀
電子本をバカにするなかれ 書物史の第三の革命電子本をバカにするなかれ 書物史の第三の革命
一番古い「歩く書物」が一番面白く、充実している。表紙を含め三種の絵がいい。
読了日:01月06日 著者:津野 海太郎
電子書籍で生き残る技術−紙との差、規格の差を乗り越える−電子書籍で生き残る技術−紙との差、規格の差を乗り越える−
事実を整理したまとめ。電子書籍の技術というべき。「生き残る」の部分に期待しすぎた。
読了日:01月06日 著者:川崎 堅二,土岐 義恵
大戦前夜〈上〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)大戦前夜〈上〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
消火栓体形といっても異星人ではない。その姿形が立派な人物のエピソードから話はゆっくり始まるのでとても食いつきやすい。
読了日:01月05日 著者:ジョン リンゴー
解雇手当(ハヤカワ・ミステリ文庫)解雇手当(ハヤカワ・ミステリ文庫)
一見なんでもありのアクション映画。二度三度読めれば違う風貌が潜んでいるかな。表紙絵は何かの比喩か。
読了日:01月04日 著者:ドゥエイン・スウィアジンスキー
日本辺境論 (新潮新書)日本辺境論 (新潮新書)
辺境性との戦いを五分の勝負に持ち込むためのお掃除本。まずは足元のゴミから。目についたものから拾ってゆくというような鄙には稀な力作。
読了日:01月04日 著者:内田 樹
ベンハムの独楽ベンハムの独楽
「連作」と気づかぬままするっと楽しみました。色々な味わいあり。これは星新一風とぎっくとしたらフレドリック・ブラウン風もありました。
読了日:01月02日 著者:小島 達矢
時代小説が来る  〜広く、深く、にぎやかに時代小説が来る  〜広く、深く、にぎやかに
諸田玲子をすぐに読みたくなる時代小説読本最新版。面白そうに書く名人。
読了日:01月02日 著者:高橋 敏夫

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