絲的メイソウ

全部で19編のエッセイ集。題名の通り、著者の瞑想があれこれ迷走し個人的に過激な内容、文章の豪快エッセイとなりにけり。冒頭の「絲山の由来」近辺はまだ潜伏中というか様子見という尖兵だったのがあっと言う間に絲山将軍に昇進し、神をもおそれぬ所業街道を驀進。「自分の取説」を経て最後の「無駄と無意味」にゴールイン。人前でいつか朗読してみたい気持ちも湧きにき。やはり意図的瞑想よりも厭(う)的迷走がぴったりの現代日本的面白随筆集でした。

絲的メイソウ (講談社文庫)

絲的メイソウ (講談社文庫)

これが『おすすめ文庫王国2009』の
本の雑誌が選ぶ文庫ベスト10」の第2位でした。
第3位は『フライ、ダデイ、フライ』

フライ,ダディ,フライ (角川文庫)

フライ,ダディ,フライ (角川文庫)

この本は単行本の時に一度だけですが読んだので再読はせずに第4位に進みます。
『凸凹デイズ』をこれからしばらく読むぞ。

凸凹デイズ (文春文庫 や 42-1)

凸凹デイズ (文春文庫 や 42-1)