2010年4月の読書

4月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:5363ページ

文章は写経のように書くのがいい文章は写経のように書くのがいい
一定の速さでサクサクと書くことを勧める前半は親しみやすく読みやすい。後半「カルテ書きから学んだ効果的な書き方」「小説家タイプ・評論家タイプの書き方」「すぐれた文章は実用的」が実用的でいい。
読了日:04月29日 著者:香山 リカ
造花の蜜造花の蜜
町山ポッドキャストで聴いた映画『ヴァニー・レイクは行方不明』のトリックと通じるものを感じ、種明かしを楽しみにして読み、納得した。最後の「最後で最大の事件」は話の流れで解釈すれば、実は「警察は本物」だったことになるのでは。本物と思わせて偽物、偽物と思わせて本物。そうでなければ「最後で最大の事件」にはならない。誘拐と警察なりすましはテレビ『相棒』にもありました。
読了日:04月26日 著者:連城 三紀彦
からくりサーカス 2 (My First WIDE)からくりサーカス 2 (My First WIDE)
悪夢のような展開にかろうじて付いて行く。善治氏の気持ちに近づく。
読了日:04月26日 著者:藤田 和日郎
からくりサーカス 1 (My First WIDE)からくりサーカス 1 (My First WIDE)
奇想と超絶アクションの醍醐味。連載中はわけがわからなかったがまとまるとさらにわからない魅力で満腹になる。
読了日:04月26日 著者:藤田 和日郎
るろうに剣心 完全版 13 (ジャンプコミックス)るろうに剣心 完全版 13 (ジャンプコミックス)
再読。「縮地」「志々雄」など技の名や人名が懐かしい。
読了日:04月24日 著者:和月 伸宏
寂滅の剣寂滅の剣
思弁的な剣豪小説は意外な展開から意外な結末へ。なんにしろとりあえずやっと一息。とりあえず満足。
読了日:04月23日 著者:北方 謙三
鬼哭の剣鬼哭の剣
大傑作。四作目から読むことになったが全く問題なし。ハードボイルド時代劇。
読了日:04月21日 著者:北方 謙三
主語を抹殺した男/評伝三上章主語を抹殺した男/評伝三上章
著者によると三上章は最強の実践日本語文法の覇者ということになる。大野晋についてのことが本当ならまことに残念。三上章晩年の出来事も残念。現代に至るも正しい評価はされていないのだろうか。
読了日:04月20日 著者:金谷 武洋
iPad VS. キンドル 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏 (brain on the entertainment Books)iPad VS. キンドル 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏 (brain on the entertainment Books)
日本ではこれ以上電子書籍商戦は進まないという予感を抱かせる内容。新刊本の電子版を出す勇気のある出版社はない。きっと始めは作家が個人的レベルで始める。または規模の小さな出版社が先頭を切る。実にためになる本です。
読了日:04月18日 著者:西田 宗千佳
したくないことはしないしたくないことはしない
思い出話ジャンルのベスト。いい話は尽きることがない。『おかしな男』も読む。
読了日:04月18日 著者:津野 海太郎
アニメが「ANIME」になるまで―『鉄腕アトム』、アメリカを行くアニメが「ANIME」になるまで―『鉄腕アトム』、アメリカを行く
副題「鉄腕アトムアメリカを行く」の通り日本のTVアニメの受容史。具体的な解説で分かりやすい。
読了日:04月17日 著者:フレッド・ラッド
NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫 お 20-1 書き下ろし日本SFコレクション)NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫 お 20-1 書き下ろし日本SFコレクション)
日本SFの発展の歴史をなぞるような構成・は偶然で必然。どれも個性的で読み終わった後も付いて離れないストーカー。
読了日:04月09日 著者:伊藤 計劃,円城 塔,北野 勇作,小林 泰三,斉藤 直子,田中 哲弥,田中 啓文,飛 浩隆,藤田 雅矢,牧野 修,山本 弘
マルチリンガルの外国語学習法  (扶桑社新書)マルチリンガルの外国語学習法 (扶桑社新書)
学習法論は普通だが、著者の体験談とトルコ語カタルーニャ語などの説明が面白い。
読了日:04月06日 著者:石井 啓一郎
水死 (100周年書き下ろし)水死 (100周年書き下ろし)
「老い」もテーマの一つだが、豊かな物語の創造者の「老い」は感じられなかった。「老いてますます盛ん」を褒め言葉として使いたい。過去の作品を再読したくなった。
読了日:04月06日 著者:大江 健三郎
論文・プレゼンの科学―読ませる論文・卒論、聴かせるプレゼン、伝わる英語の公式論文・プレゼンの科学―読ませる論文・卒論、聴かせるプレゼン、伝わる英語の公式
「読ませる論文・卒論、聴かせるプレゼン、伝わる英語の公式」が副題。すぐに実践できる。大事なことを誤解しようがないほどに簡潔かつ科学的に説明している。ページ数の多い類書を読む必要なし。この一冊を座右にとことん突き詰める。
読了日:04月04日 著者:河田 聡
“ことば”の仕事“ことば”の仕事
ことばを使って世界を構築しようとしている九人のインタビュー。とても魅力的な語り。連載時を含めると三度めという文章もある。時々読み返したくなる本。
読了日:04月03日 著者:仲俣 暁生,大野 純一
知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る (新潮文庫)知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る (新潮文庫)
かゆいところに手が届く。視野が広く、細かい部分についてもよく気がつく解説でとても良い。百ページほどの加筆で文句なし。
読了日:04月03日 著者:日垣 隆
読書のすすめ (岩波文庫)読書のすすめ (岩波文庫)
どうしても時々こういう題名の本が読みたくなる。さまざまな雑談のようなものであって深刻なさはまったくないので気軽に安心して読めるからだろう。
読了日:04月01日 著者:岩波文庫編集部
錯綜の系譜―目付鷹垣隼人正裏録〈2〉 (光文社時代小説文庫)錯綜の系譜―目付鷹垣隼人正裏録〈2〉 (光文社時代小説文庫)
客観的に自己分析して適切な行動を選択できる主人公とそれができないのに妙にプライドが高い忍者たちの腕比べ、知恵比べが面白い。が、上田節とでもいうべき独特の迫力がいま0.5ほど足りないような。珍しく物足りなさを感じました、すみません。
読了日:04月01日 著者:上田 秀人

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